歯科治療で歯型取りは、シリコーン材を用いた印象採得(いんしょうさいとく)が一般的でしたが「iTero(アイテロ)」の登場によって、その形は大きく変わりました。小型の口腔内スキャナーをお口の中にかざしてレーザーを当てるだけで、歯の形・かみ合わせの状態・歯並びを三次元的な画像として読み込むことが可能です。
従来法の「模型を作る」工程も不要となります。スキャンによって得られたデータをもとに、コンピュータ上でさまざまな装置の設計、治療のシミュレーションなどを実施することができるので、患者様にかかる負担も大きく減少します。ちなみに当院では、マウスピース型矯正装置であるインビザラインによる歯列矯正で「iTero」をフル活用しております。
マウスピース型矯正に「iTero」を導入することで、診療の形態には次のような変化が現れます。
冒頭でも述べましたが、歯列矯正を始めとした歯科治療には、必ず「歯型取り」が必要となります。専門的には「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼ばれる工程で、アルジネートやシリコーンといった流動性の高いゴムをお口の中いっぱいに含まなければなりませんでした。この工程を不快と感じていた方は多いのではないでしょうか。人によっては嘔吐反射が誘発されるため、何度もやり直さなければならなくなります。お口の中にペンタイプのスキャナーをかざすだけの「iTero」なら、そのような不快な思いをすることもなくなります。同時に、時間をかけて模型を作る必要もなくなるのです。
「iTero」を用いたインビザライン矯正では、スキャンによって取り込んだデータをもとに、歯の移動のシミュレーションを行えます。マウスピース型矯正装置を使うことによって、今現在の歯並びから理想の歯並びへと変化していく過程を3Dアニメーションで確認できるのです。そうした矯正の治療予測は従来法では難しかったのですが、「iTero」によるインビザライン矯正なら容易に行えます。
マウスピース型矯正に「iTero」を導入することで、診療の形態には次のような変化が現れます。
標準的なインビザライン矯正では、シリコーン印象材による精密印象採得が不可欠でした。嫌な臭いのするゴム材料を数分間、お口の中にとどめておかなければならないので、その点に不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。「iTero」ならお口の中にペンタイプのスキャナーをかざすだけで歯型の情報が得られるため、治療の快適さが向上します。歯型のスキャンにかかる時間は、平均で3~5分程度です。
従来のシリコーン印象材による歯型取りは、患者様のお口の状態や施術者の技術によって、得らえる情報の精度が変わっていました。その点、「iTero」は先進のスキャニング技術によって、精度の高い情報が得られることが約束されています。また、コンピュータ上でシミュレーションすることで、治療そのものの精度も向上します。
従来の歯型取りでは、作製した模型をアメリカのアライン・テクノロジー社に輸送しなければなりませんでした。「iTero」による口腔内スキャンなら、得られた情報を瞬時に利用可能なデータに変換でき、インターネットを通じて送信できます。その結果、従来法よりも1~2週間早く治療を開始することができるのです。
ペンタイプの口腔内スキャナーを用いて、お口の中をスキャンします。スキャンにかかる時間は3~5分程度です。
口腔内スキャンによって得られたデータをアメリカのアライン・テクノロジー社に送信します。同社では、そのデータをもとにインビザラインのマウスピースであるアライナーを作製します。
インビザライン矯正に使用するアライナーが到着したら、治療を開始できます。患者様にご来院いただき、アライナーの着脱方法などをお伝えいたします。
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